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FUMANET

ふまねっと運動

ふまねっと運動とは?

踏まないようにゆっくり歩く

ふまねっと運動とは、約50㎝四方のマス目でできた大きな「あみ」を床に敷き、その「あみ」を踏まないように、ゆっくり慎重に歩く運動です。

ふまねっと運動にはさまざまなステップがあります。
最初に、これから歩くステップを覚えます。ステップを覚えたら、ふまねっとの上を「ステップを間違えないように」、「あみを踏まないように」、「ゆっくり」歩きます。
ステップができたら、今度はステップに手拍子を加えます。

これらの動作によってバランスが改善され、脳が活発に動き、そして歩行時のふらつきや認知機能の改善につながると考えられています。

ふまねっと運動とは?

とても楽しい運動です

ふまねっと運動を行っていると、思わずステップを間違えてしまうことがあります。誰かが失敗すると笑いが起こり、拍手や声援が寄せられ、会場がとても盛り上がります。
間違えてしまうと少し恥ずかしいですが、間違いに気づくことでよりバランスと認知機能の改善に効果が得られます。
また間違いをきっかけにコミュニケーションが生まれ、お互いのつながりや絆が深まるという運動でもあります。

杖や車椅子の方もできます

ふまねっと運動は筋肉を鍛えて歩行機能の改善を目指す、筋トレ型の運動ではありません。足運びやからだの動きに注意を集中させることで全身のバランスの改善を目指す、筋トレ型とは全く異なる理論の運動です。

杖や車椅子を使っている方もふまねっと運動ができます。
杖や車椅子を使っている方の場合、1回のふまねっと運動で歩く歩数は約100歩、距離にして約25m程度です。少ない運動量でも歩行機能、認知機能の改善効果が期待できる運動です。

ふまねっと運動の歴史

ふまねっと運動は、2004年(平成16年)に北海道釧路市で誕生しました。当時北海道教育大学釧路校の准教授だった北澤一利理事長が、学生たちと一緒に、地域住民向けの健康教室を行うというボランティア活動をしていました。この健康教室ではラダーという縄ばしごを床に敷いて歩く運動をしていました。

あるとき北澤理事長が、参加者がラダーを踏みながら歩いていることに気づき、「ラダーを踏まないように歩いてください」と注意しました。ところ参加者のみなさんはラダーを踏みながら歩き続けていました。この様子を見た北澤理事長は、「高齢になると、自分で認識している体の動きと実際の体の動きに差が生じるのではないか、この差が高齢者の転倒の原因になっているのではないか」と考えました。

この出来事がきっかけとなり、あみを踏まないように注意して歩くことで、バランスの改善や認知機能の改善を目指すふまねっと運動の構想ができました。
北澤理事長と学生たちは、あみの長さをいろいろ試したり、たくさんの種類のステップを考えました。そして「踏まないように歩くネット」から「ふまねっと」という名前がつけられ、ふまねっと運動が誕生しました。

ふまねっと運動を体験したい

ふまねっと運動は写真や映像で見るととても簡単に見えるため、「簡単そうだ」「ちょっとやってみよう」と、自己流で挑戦してしまう方がいらっしゃいます。しかしふまねっと運動の理論や正しい指導方法を学ばないで、先入観でふまねっと運動に挑戦してしまうと、危険で、おもしろくなくて、効果が得られないふまねっと運動になってしまいます。

NPO法人ふまねっとは、「ふまねっとサポーター」「ふまねっとインストラクター」という資格をつくり、ふまねっと運動の正しい指導法を習得した方をふまねっとサポーター、ふまねっとインストラクターと認定しています。
ふまねっとサポーター、ふまねっとインストラクターのみなさんは、全国各地で、安全で楽しいふまねっと運動教室をボランティア活動で開催されています。

YouTubeやzoomでふまねっと運動を体験することもできます。YouTube、zoomのふまねっと教室は、NPO法人ふまねっとのスタッフが日替わりで担当しています。

ふまねっと運動を導入したい

ふまねっと運動を導入するためには、「ふまねっとサポーター」または「ふまねっとインストラクター」の資格を取得してください。

ふまねっとサポーター講習会
ふまねっとサポーターは介助を必要としない高齢者にふまねっと運動を指導するための資格です。
地域のサロンや介護予防教室でふまねっとを行う場合はふまねっとサポーター資格を取得してください。
ふまねっとインストラクター講習会
ふまねっとインストラクターは介助が必要な高齢者にふまねっと運動を指導するための資格です。
病院や介護施設でふまねっとを行う場合はふまねっとインストラクター資格を取得してください。