1. HOME
  2. 活動実績
  3. ふまねっと運動の理念
  4. ふまねっと運動の理念

FUMANET

ふまねっと運動

ふまねっと運動の理念

よい社会への「はじめの一歩」

ふまねっと運動は、「他人を健康にする」ために生まれた運動です。
ふまねっと運動は、「他人を健康にする」という活動を、医師や看護師などの専門家ではなく、住民のだれもができるようにするために開発された運動です。特に、高齢者や障がい者に、この運動の指導者になってもらいたいと願って開発されました。
ふまねっと運動の指導者となった高齢者や障がい者は、「他人を健康にする」という「社会的役割」を果たすことができます。それによって、彼らは社会福祉の「担い手」になることができます。それは、私達の社会がより対等な「社会」になることを意味しています。
ところで、そもそも「社会」とは何でしょうか?
「社会」とは、以下の5つの「仕組み」につけられた名前であると考えましょう。

「社会」とは

  1. 弱い人を守る「仕組み」 → 人の能力や財産には、はじめから大きな差があるから。
  2. 幸せをつくり出す「仕組み」 → 幸せは、もともと与えられていないから。
  3. 命を大切にする「仕組み」 → 命には限りがあり、弱く傷つきやすいから。
  4. 安全や安心を高める「仕組み」 → 安全や安心は、失われやすいから。
  5. よろこびを分け合う「仕組み」 → よろこびは、人に分けてこそよろこびとなるから。

では「よい社会」とは何でしょうか ?
「よい社会」とは、上の5つの「仕組み」が「ゆるぎなく強い」社会ではないでしょうか。
そうだとすると、この「よい社会」は、ひとりの力ではつくれません。かといって強制すればかえってこれを遠ざけてしまいます。そのため、「よい社会」をつくるためには、人々がみんなで一緒に作業にとりかからなくてはなりません。すすんで足並みをそろえなければできないのです。

高齢者や障がい者も、この「よい社会」をつくる作業をまぬがれることはできません。彼らも健常者とともに、よい社会をつくる作業に貢献するのです。それを望む高齢者や障がい者は多いでしょう。彼らはみんな待ちかねています。なぜなら、高齢者や障がい者が社会貢献をするチャンスは、これまで多くはなかったからです。それは、社会的な差別や偏見が、彼らの出番や活躍を妨げていたからです。

ふまねっと運動が取り組みたいのは、この高齢者や障がい者に対する差別や偏見の解消です。ふまねっと運動によって、高齢者や障がい者が指導者としてかっこよく活躍することができるのです。主戦力にかわるのです。それがふまねっと運動の目的です。

今日の高齢社会において、高齢者の「筋力」や「認知機能」の低下、あるいは要介護者の増加は、たしかに緊急性の高い重要な課題です。ふまねっと運動は、この現代的な課題の解決に正面から取り組みたいと思っています。しかし、これらの課題は、どちらかというと、表面的、一時的な課題に過ぎないのではないでしょうか。むしろ、その背景にある、高齢者や障がい者に対する差別と偏見こそが、本質的な課題なのではないでしょうか。

現代の私達は、この本質的な課題の解決を求められているといえます。この課題は、高齢化の時代だけでなく、いつの時代にも共通する普遍的な課題です。この課題は、たとえ年齢や性別が違ってもその重要性は変わりません。この課題は、国や人種や宗教が異なってもその重要性はすこしも左右されません。この課題は、いつでも、どこでも、誰にとっても等しく重要となる大切な課題であると考えます。

住民の皆さんが、ふまねっと運動に興味を持ち、私達と一緒にこの課題の解決に力を貸してくださるとなれば、「よい社会」の実現にさらに一歩近づくことができます。それは、大きな大きな「はじめの一歩」になります。

認定NPO法人ふまねっと 理事長 北澤一利

認定NPO法人ふまねっと理事長 北澤一利

1963年7月26日生
医学博士
元北海道教育大学釧路校 地域教育開発専攻地域教育学分野教授

<経歴>
1988年 筑波大学大学院修士課程体育学研究科健康教育学修了
1988年 北海道教育大学釧路校 助手
1995年 北海道教育大学釧路校 助教授
1995年 Bostonにて6ヶ月間の私費研修。
Massachusetts Institute of Technology, Science Technology and Society.
Harvard School of Public Health など。
2000年 国際日本文化研究センター来訪研究員
2002年 国際日本文化研究センター客員助教授 共同研究「近代化と日本人の身体感覚」代表
2005年 特定非営利活動法人地域健康づくり支援会ワンツースリー設立 代表
2011年 北海道教育大学釧路校 教授
2012年 札幌医科大学大学院博士課程公衆衛生学講座修了 博士(医学)
2018年 北海道教育大学釧路校 退職

<主な著作>
『健康の日本史』 平凡社新書 2000年
『健康ブームを読み解く』 青弓社 2003年 p57-96
『運動+(反)成長』 身体医文化論Ⅱ 慶應大学出版会 2003年
『近代日本の身体感覚』 青弓社 2004年 p11-17, p292-330
『ふまねっと運動のすすめ』 寿郎社 2021年

Verified by MonsterInsights